一般的な質問
Spresense とは何ですか?
Sony Semiconductor Solutions Corp. が開発した IoT向けSoC CXD5602/CXD5247 を搭載したワンボードマイコンです。測位機能(GPS)、ハイレゾリューション・オーディオの再生・記録機能を持ち、低消費電力の6つのプロセッサを備えていることが特徴です。
Spresense はどのように使えるのですか?
様々な通信モジュールやセンサーモジュールを組み合わせて、IoTシステムのプロトタイプを比較的容易に作成することができます。低電力でかつパワフルな計算能力を有しているため、高機能で小型のエッジコンピューティングデバイス/アプリケーションを試作することができます。
Spresense はどのように電源を供給すればよいですか?
Spresense メインボードの micro USB ポートから 5V電源を供給します。パソコン、USB出力ポート付AC変換アダプタ、モバイルバッテリなどからUSBケーブルを使って電源を供給してください。 詳細は、Spresense ボードへの電源供給方法を参照してください。
また、USBポートとは別に、メインボード上の電源端子から電源を供給することも可能です。 メインボードに別途コネクタを取り付けて、この電源端子から電源を供給する方法が最も消費電力を低く抑えることができます。 詳しくは、メインボードに対する外部電源の供給方法をご参照ください。
Spresense の開発環境は何ですか?
Arduino IDE や Visual Studio Code をベースとした統合開発環境があります。詳しくは、 Spresense ソフトウェアについて を参照してください。
Spresense のOSは何ですか?
NuttX Real-Time Operating Systemを採用しています。Arduino IDE を活用している場合は、OSを意識する必要はありません。
Spresense に無線通信機能は搭載されていますか?
メインボードには搭載されていませんが、例えば、LTE拡張ボードと接続することにより LTE-M 通信を利用することができます。
また、Spresense Add-on ボードや Arduino シールドを活用することで、Wi-Fi, Bluetooth といった一般的な無線通信の他に、IoT 向けに適した LPWA (Low Power, Wide Area) による通信機能などを自由に追加・拡張することができます。 Spresense Add-on ボードについては、 Welcome to the developer pages for Spresense を参照してください。
Spresense にセンサーは搭載されていますか?
GPS 測位機能やハイレゾオーディオ機能を使った音のセンシングが可能です。また、Spresense Add-on ボード、もしくは、Arduino シールドを活用することでセンサーを自由に追加することができます。
Spresense はどこで買えますか?
Spresense販売店 で確認できます。
Spresense のドローンや教育用の開発キットはありますか?
Sony Semiconductor Solutions Corp. から販売する計画はありません。 Spresense販売店 にお問い合わせください。
故障かな?と思ったら
Spresense をPCに接続してもシリアルポートが認識されない
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電源LEDは青く点灯していますか?
USBケーブルを接続し電源が供給されると、Spresenseボード上の電源LEDが青色に点灯します。ボードに電源が入っていることをご確認ください。
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接続するUSBコネクタを間違えていませんか?
メインボードと拡張ボードの両方にUSBコネクタがあります。シリアルポート用のUSBコネクタは、メインボード側になります。 メインボードのUSBコネクタに接続されていることをご確認ください。
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USBシリアルドライバーはインストールされていますか?
SpresenseのUSBシリアルドライバーは USB ドライバのインストール から入手できます。お使いのOSに合ったものをダウンロードし、手順に従ってインストールしてください。
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充電専用のUSBケーブルを使用していませんか?
データ通信が可能なUSBケーブルを使用してください。
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USBケーブルは正しく接続されていますか?
USBケーブルの抜き差しを行い、PCならびにSpresenseボードに確実に差し込まれていることを確認してください。それでも認識しない場合は、別のケーブルを試してみてください。
Arduino IDE のスケッチをマイコンボードに書き込むことができない
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シリアルポートを設定していますか?
Arduino IDE でスケッチをマイコンボードに書き込むためには、シリアルポートを指定する必要があります。詳しくは、 Spresense Arduino スタートガイド を参照してください。
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ボードを "Spresense" に設定していますか?
Arduino IDE で Spresense 用のプログラムを作成するには、Arduino IDE のボード設定を "Spresense" に設定する必要があります。詳しい手順は、 Spresense Arduino スタートガイド を参照してください。
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USBシリアルドライバーはインストールされていますか?
SpresenseのUSBシリアルドライバーは USB ドライバのインストール から入手できます。お使いのOSに合ったものをダウンロードし、手順に従ってインストールしてください。
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リセットボタンを押して解決しますか?
USBシリアルドライバーの一部のバージョンでは、リセットボタンを押さないとアップロードが開始されないことがあります。マイコンボードへの書き込みが開始されない場合は、リセットボタンを押してみてください。また、この問題を回避するために、 USB ドライバのインストール から最新のUSBシリアルドライバーを入手し、ドライバーの再インストールを行ってください。
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書き込みの転送スピードが速すぎませんか?
Arduino IDEメニューの
UploadSpeed
を速くした場合、お使いのPCによってはNo ACK
やexcessive protocol errors, transfer aborted
というメッセージが表示されて書き込みに失敗する場合があります。USBケーブルを抜き差しした後にUploadSpeed
を下げてから再度書き込みを行ってください。 -
充電専用のUSBケーブルを使用していませんか?
データ通信が可能なUSBケーブルを使用してください。
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USBケーブルは正しく接続されていますか?
USBケーブルの接触不良により、マイコンボードへの書き込みができないことがあります。USBケーブルを抜き差しし、PC側、SpresenseのUSBコネクタに正しく差し込まれていることを確認し、もう一度書き込みを試してください。
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書き込み動作は開始するが、Saving package to "nuttx" の行が表示されない
>>> Install files ... install Install C:\Users\xxx\AppData\Local\Temp\arduino_build_849056/Blink.ino.spk |0%-----------------------------50%------------------------------100%| ###################################################################### 144544 bytes loaded. Package validation is OK. Saving package to "nuttx" sync Restarting the board ... reboot
Flash 内のファイルが壊れてしまった可能性があります。 こちら を参考にリカバリツールを実行してください。
Arduino IDE で文法は間違っていないのに検証エラーが出る
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スケッチのフォルダーに複数の .ino ファイルが存在していませんか?
スケッチのフォルダーに複数の .inoファイルがあると、二重定義によって検証エラーが発生します。 スケッチのフォルダーには、一つの .ino ファイルだけが存在する状態にしてください。
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検証ボタンを再度押すことにより解決しますか?
再度、
検証
することにより、問題なく検証・コンパイル
に成功することがあります。 -
シリアルポートは設定されていますか?
シリアルポートが指定されていないと、検証エラーが出たように見えることがあります。シリアルポートの設定を確認してください。
Spresense Arduino board packageのインストール/更新に失敗する
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インストール先のSpresense Arduino board packageのフォルダやファイルが開かれた状態になっていませんか?
インストール先のフォルダやファイルを開いた状態でインストールを行うと、インストールに失敗することがあります。
次のようなメッセージが表示される場合は過去にインストール済みのSpresense Arduino board packageを別の場所に移動する、もしくは削除を行い、フォルダやファイルを閉じてから再度インストールを実行してください。
<Arduino15インストールPath>\packages\SPRESESE\hardware\spresense\1.0.0にboards.txtがありませんでした。1.5以前のものですか?
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Spresense Arduino board packageのマニュアルインストールに失敗する
インストール先のフォルダを間違えていませんか? Windows 環境の場合、Arduino IDE を Microsoft Store 経由でインストールしたかどうかに依存してインストール先のフォルダが異なります。 詳しくは、 マニュアルインストール を参照してください。
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Spresense Arduino board packageをマニュアルでインストールしたがコンパイルに失敗する
<Arduino15インストールPath>\packages\SPRESENSE\hardware\spresense 以下に複数のバージョンフォルダが存在する場合、 スケッチのコンパイルに失敗します。一つのバージョンフォルダだけを残して他のフォルダは削除してください。
ボードspresense (プラットフォームspresense、パッケージSPRESENSE)は不明です ボードSpresenseに対するコンパイル時にエラーが発生しました。
Spresense のシリアルモニタに "Welcome to nash…" と表示されてしまう
ボーレート 115200 のシリアルコンソール上に "Welcome to nash (build xxxxxxx) updater#" と表示される場合は、ブートローダーの書き込みが行われていない可能性があります。 お使いの環境に合わせてブートローダーのインストールを行ってください。
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Arduino IDE 環境: Spresense ブートローダーのインストール
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Spresense SDK 環境(CLI版): ブートローダーのインストール
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Spresense SDK 環境(IDE版): ブートローダのインストール
Spresense のシリアルモニタに "D>" と表示されてしまう、またはボードへの書き込みに失敗する
ボーレート 115200 のシリアルコンソール上に "D>" と表示される場合や、ボードへの書き込みに失敗する場合は、何かしら予期しない操作により、Flash 内のファイルが壊れてしまった可能性があります。 Recovery toolのダウンロードページ からリカバリツールをダウンロードして実行することで、ボードを工場出荷状態に戻すことができます。 リカバリツールの使い方は、ダウンロードした ZIP ファイル内にある README ファイルを参照してください。
リカバリツールを実行すると Flash 内のデータはすべて消去されます。 お使いの環境に合わせてブートローダーのインストールをやり直してください。
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Arduino IDE 環境: Spresense ブートローダーのインストール
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Spresense SDK 環境(CLI版): ブートローダーのインストール
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Spresense SDK 環境(IDE版): ブートローダのインストール
micro SDカードや各種オーディオ機能などの拡張ボード上の機能が動作しない、または動作がおかしい。
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メインボードと拡張ボードのB-2-Bコネクタはきちんと嵌合していますか?
メインボードと拡張ボードのB-2-Bコネクタの嵌合が不完全の可能性があります。メインボードと拡張ボードを上下から指で挟んで、再度押し込んでみてください。
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Arduino環境の場合、SDHCIライブラリのbegin()がコールされていますか?
SDHCIライブラリは、micro SDカードの挿抜に対応しており、挿抜を検出すると自動的にマウント/アンマウントの処理を行います。 micro SDカードが挿入されている状態で電源を入れたときも自動的にマウント処理が走ります。 このマウント処理が完了する前にmicro SDカードへアクセスするとHardFaultのエラーが発生します。
micro SDカードへアクセスする前にSDHCIのbegin()関数を呼び出すことで、この問題を回避することができます。
#include <SDHCI.h> SDClass SD; void setup() { // begin()関数の中でSDカードのマウント処理が完了するのを待ちます SD.begin(); // begin()の呼び出し以降、SDカードへのアクセスが可能です }
Spresense メインボードについて
Spresense メインボードで何ができるのですか?
Spresense メインボードにはGPS用のアンテナが搭載されています。それを使ってGPSトラッカーなどを簡単に試作することができます。また、ピンソケットには、I2SやUART, SPI, I2C, AIN が備わっており、オーディオ関連LSIや、通信モジュール、センサーモジュールを追加することができ、IoTシステムのプロトタイプを小さいサイズで比較的簡単に作ることができます。
リセットボタンはありますか?
はい、USBコネクタ側の基板上部、LEDの横にあります。詳細は、 Spresense メインボード を参照してください。
GPSアンテナを付ける必要はありますか?
GPSアンテナはボードに搭載されているので取り付ける必要はありません。
ただし、より高精度な測位を行いたい場合は、ボードを改修して外部アンテナを接続することも可能です。 詳しくは、GNSS用外部アンテナの使用方法 を参照してください。
Spresense 拡張ボードについて
Spresense 拡張ボードで何ができるのですか?
Spresense拡張ボードは、Spresenseメインボードと組み合わせて使用します。Spresenseメインボードのもつオーディオ機能ならびに、SDカードや、5V/3.3VのIOを手軽に利用するために作られたボードです。
ピンソケットのIO電圧について教えてください
ピンソケットのIOは、JP1 で3.3Vもしくは5Vを選択できます。一方、アナログ入力ピンは5V固定です。詳しくは、 Spresense 拡張ボード を参照してください。
取り付けられるマイクはどのようなものがありますか?
アナログマイクは、例えば、Knowles社 SPU0414HR5H-SB や、CUI社 CMA-4544PF-W などを使うことが出来ます。
デジタルマイクは、Infineon社 IM69D130などを使うことができます。
マイクの接続方法についてはハードウェアガイドを参照してください。
Arduino シールドは接続できますか?
すべての Arduinoシールドが接続できるわけではありません。Arduino シールドの中で ICSP コネクタのついているものはメインボードと物理的に干渉するため、接続することができません。また、Arduino Uno とは端子の仕様が異なるところがあります。詳細は、Spresense と Arduino Uno の違い を参照してください。
Arduino Unoとの違いを教えてください
Spresense と Arduino Uno の違い を参照してください。
GPIOの入出力電流を教えてください
入出力電流は約 6 mA 程度です。詳細は、Spresense と Arduino Uno の違い のデジタル入出力端子の項目を参照してください。
スピーカー出力はできますか?
アクティブスピーカーであればそのままヘッドホン端子に接続してスピーカー出力が出来ます。
または、内蔵のステレオD級出力アンプを使用して拡張ボードのスピーカー端子から出力することも可能です。 これにはボードの改修が必要になります。詳しくはハードウェアガイドを参照してください。
USB機能は使えますか?
MSC(Mass Storage Class) 機能を使用することができます。例えば、SDカードやAdd-onボード上のeMMCに存在するファイルをPCから直接アクセスすることができます。 詳しくは、SDHCI ライブラリ を参照してください。
Spresense LTE 拡張ボードについて
LTE-Mとはどのような通信方式ですか?どのような特長があるのでしょうか?
LTE-MはLPWA(Low Power, Wide Area)というIoT向けの無線通信技術の一つで、 低電力かつ通信料を抑え、IoT向けへの展開が期待されている通信方式です。
どのようなアプリケーションで利用できるのでしょうか?
本製品を利用することで通信事業者が提供する高品質なLTE通信網を活用し サーバにデータアップロードするアプリケーションを作成することができます。 WiFiやBlutoothといった無線技術と異なり、受信装置をご自身で用意する必要が無く 手軽に無線送信を行う事の出来るセンシングデバイスとしてご利用いただけます。
SIMを購入したのですが使えないようです。どうしたらよいですか?
SIMのご購入後、各通信事業者のサイトで登録が必要になります。 ご契約の通信事業者のサイトにて登録を行ってください。 それでも通信できない場合は、ご契約の通信事業者にお問い合わせください。
Arduino IDEでLTE-Mアプリケーションの開発を行うことはできますか?
はい、Arduino環境、SDK環境のどちらでも開発を行うことができます。詳しくは、LTEチュートリアルをご参照ください
電波が届いているかどうか確認したいのですが、どうしたらよいですか?
サンプルアプリケーションが用意されています。
ご利用になる事業者のAPN、User、Password 等を設定の上、サーバへの接続をご確認いただくことが可能です。
通信ができているかどうか確認したいのですが、どうしたらよいですか?
サンプルアプリケーションが用意されています。
ご利用になる事業者のAPN、User、Password 等を設定の上、サーバへの接続をご確認いただくことが可能です。
MQTTはサポートしていますか?
Arduino環境では、別途ArduinoMqttClientライブラリを追加していただくことで、ご利用が可能です。
ArduinoのLTEのサンプル、LTE → LteGnssTracker をご覧ください。
SDK環境では、MQTTライブラリ (Eclipse Paho MQTT C/C++ client for Embedded platforms) をサポートしています。
SDKソースコードの、spresense/sdk/examples/lte_mqtt をご覧ください。
通信が不安定です。安定した通信状態にするにはどうしたらよいですか?
通信が不安定になる要因はいくつか考えられます。
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通信障害となるような強い電波を発する機器から離してご利用ください。
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建物の中や、金属に覆われた状態等、電波が入りにくい状態では通信が不安定となります。
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ご利用になる通信事業者のネットワーク接続障害が原因である可能性もあります。
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通信事業者にお問い合わせください。
接続確認用サンプルアプリケーションを使用することで受信状態を確認することができます。
通信状態が不安定で、ときどき通信エラーになることがあります。
メインボードにPCからのみ電源供給している場合、 電流容量不足で通信エラーとなる場合があります。 1A以上の電流を供給できるUSB電源を使用することにより改善する場合があります。 メインボードのUSBコネクタをシリアルコンソールとして使用している場合は、 LTE拡張基板のUSBコネクタから電源供給してください。
LTE通信を開始できません。どうしたらよいですか?
LTE通信が開始できない場合は以下を確認してください。
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メインボードとLTE拡張ボードの接続を確認してください。
接続方法は、SpresenseメインボードとSpresense LTE拡張ボードの接続方法を参照してください。
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LTE拡張ボードを購入してから初めてネットワークに接続する場合は、接続が完了するまで10分程度お待ちください。
LTE拡張ボードの初回接続時は、接続できるLTEバンドを確認する処理を行っているため、2回目以降よりも長く接続に時間を要します。
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通信を遮るような障害物がないかご確認ください。
通信が不安定です。安定した通信状態にするにはどうしたらよいですか? を参考にLTE拡張ボードを適した場所に移動してください。
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出力電流が十分な電源がLTE拡張ボードのUSBコネクタに接続されているかご確認ください。
電源供給についてはSpresenseボードに外部接続機器を接続する場合の電源供給に関してを参照してください。
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SIMカードの契約をご確認ください。
お使いのSIMがLTE-Mに対応しているか確認してください。
動作確認SIMリストは LTE-M 動作確認SIM Listをご確認ください。
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LTEモジュールのファクトリーリセットをお試しください。
LTEモジュールを工場出荷時の状態に戻すことで改善されることがあります。
factoryreset サブコマンドを使ってLTEモジュールの設定値を工場出荷時の状態に戻す場合を参照の上、ファクトリーリセットをお試しください。
ファクトリーリセット後も初回接続時同様、LTEバンドを確認する処理を行うため、通常より長く接続に時間を要します。10分程度接続までお待ちください。
TLSによるセキュア通信機能が正しく動作しません、どうしたらよいですか?
TLSによるセキュア通信機能が正しく動作しない場合、以下のような要因が考えられます。
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LTEのファームウェアバージョンがRK_03_00_00_00_04121_001の場合
LTEのファームウェアバージョンがRK_03_00_00_00_04121_001の場合、TLS通信APIが機能しない場合があります。( こちら をご参照ください)
ダウンロードサイトにある Updateツール を参照の上、不具合が解消されたファームウェアにアップデートをお願いします。
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証明書が正しくダウンロードできていない。
TLSによるセキュア通信には、正しい証明書が必要です。
公開サイトに対してアクセスする場合は HTTPSで使用するサーバアクセス用ルート証明書のダウンロード方法 を参照してRootCAファイルをダウンロードしてください。
AWSなど個別アクセスが必要なサービスの場合は、お使いのサービスでの証明書の作成方法をご確認ください。
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証明書のパスが正しく設定されていない。
証明書のパスが間違っている場合、TLSによるセキュア通信を行うことはできません。
保存してある証明書のパスを正しくプログラムで設定しているかご確認ください。
カメラボードとLTE拡張ボードを同時に使用した場合に、取得したカメラ画像にノイズがのります。
LTEデータ送信中にカメラ画像を取得した場合、カメラ画像にノイズがのる場合があります。 LTEデータ送信タイミングとカメラ画像取得タイミングをずらすことにより、 ノイズが改善する場合があります。
通信量が送信したデータ量よりも多いようです。どうしたらよいですか?
通常、クラウドのサーバー等にデータを送信する場合は、HTTP/HTTPS もしくは MQTT という通信方式が用いられます。 それらの通信方式は、サーバーと送受信するための情報を付加してデータを送信します。 すなわち数バイト程度の送受信データに対しても、これらの付加情報が追加されることになります。 付加されるデータの量はライブラリや通信方式によって大きく変動しますので、 採用されているライブラリや通信方式がどのようなデータを付加しているか、 よくご理解した上でお使いください。
SIMがPINロックされています。どうしたらよいですか?
SIMにPINロックを設定している場合は以下の手順でロック解除を行ってください。 SIMのPINロック解除にはPINコードが必要です。PINロック解除番号の初期値はご使用SIMの取扱説明書等をご確認ください。
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SIMのPINロック解除を試みましたが解除されません。どうしたらよいですか?
Arduino環境の場合
SIMのPINロック解除に失敗した場合は、現在のPINのステータスと残り試行回数がシリアルモニタにログ出力されます。
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シリアルモニタに
ERROR: simStatus : 1
のログが表示される場合入力するPINコードが正しくありません。PINコードを再度確認してください。
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シリアルモニタに
ERROR: simStatus : 2
のログが表示される場合PINコードを連続で失敗してPUKロックになっています。PINコードがロックされました。どうしたらよいですか? を参照してロックを解除してください。
SDK環境の場合
lte_get_pinset_sync()
を実行してPINの状況を確認してください。
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lte_getpin_t
構造体enable
パラメータがLTE_ENABLE
かつ、status
パラメータがLTE_PINSTAT_SIM_PIN
の場合入力するPINコードが正しくありません。PINコードを再度確認してください。
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lte_getpin_t
構造体enable
パラメータがLTE_ENABLE
かつ、status
パラメータがLTE_PINSTAT_SIM_PUK
の場合PINコードを連続で失敗してPUKロックになっています。PINコードがロックされました。どうしたらよいですか? を参照してロックを解除してください。
Arduino IDE について
Arduino IDE とはなんですか?
Arduino社から提供されているオープンソースのプログラム開発環境です。詳しくは、 Download the Arduino IDE を参照ください。
Arduino IDE で Spresense をプログラミングするには何をしたらよいですか?
Spresenseのボード環境をダウンロードする必要があります。詳しくは、 Spresense Arduino スタートガイド を参照してください。
Arduino API や Arduino Library は使うことができますか?
はい、使用できます。詳しくは、 Spresense Arduino 開発ガイド を参照してください。
Arduino IDE でマルチコアプログラミングができますか?
できます。マルチコアプログラミングについては、Arduino マルチコア環境 を参照してください。
Arduino IDE で Spresense のGPS測位機能を使ったアプリケーションを作ることができますか?
はい、作ることができます。GPS チュートリアル を参照してください。
Arduino IDE で Spresense のオーディオ機能を使ったアプリケーションを作ることができますか?
はい、作ることができます。Audio チュートリアル を参照してください。
Spresense SDK について
Spresense SDK では何ができますか?
Spresense SDK は、Spresenseのハードウェア資源に直接アクセスできる開発環境です。マルチコアプログラミング、未使用のハードウェア資源のDisableや、電力モードを活用することで、省メモリ設計や省電力設計が可能になります。
Spresense SDK のサンプルプログラムや解説はありますか?
Spresense SDK 開発ガイド や Spresense SDK チュートリアル を参照してください。
エラーが発生してビルドできません
コンフィギュレーションでエラーが発生する場合
以下の2つのようなエラーが発生する場合は、正しくターミナルがセットアップされていない可能性があります。
./tools/config.py --kernel release
sh: kconfig-tweak: コマンドが見つかりません
sh: kconfig-tweak: コマンドが見つかりません
sh: kconfig-tweak: コマンドが見つかりません
/bin/sh: kconfig-conf: コマンドが見つかりません
make[1]: *** [Makefile.unix:499: do_olddefconfig] エラー 127
make: *** [Makefile:308: olddefconfigkernel] エラー 2
Post process failed. 512
Try 'make distcleankernel' first.
./tools/config.py --kernel release
make[1]: *** [Makefile.unix:300: include/arch] エラー 1
make: *** [Makefile:308: olddefconfigkernel] エラー 2
Post process failed. 512
Try 'make distcleankernel' first.
この場合は、一度ターミナルを閉じたうえ MSYS2 MSYS
(MSYS2 MinGW
ではありません。)を再度起動し、下記コマンドを実行してください。
source ~/spresenseenv/setup cd <Spresense SDKのトップディレクトリ> rm -rf nuttx/include/arch rm -rf nuttx/arch/arm/src/board
arm-none-eabi-ld でエラーが発生する場合
arm-none-eabi-ld: error: /tmp/spresense/sdk/nuttx uses VFP register arguments, /usr/lib/gcc/arm-none-eabi/6.3.1/../../../arm-none-eabi/lib/libm.a(lib_a-sf_sin.o) does not
arm-none-eabi-ld: failed to merge target specific data of file /usr/lib/gcc/arm-none-eabi/6.3.1/../../../arm-none-eabi/lib/libm.a(lib_a-sf_sin.o)
開発ツールのセットアップを参照し、推奨されたツールチェインを使用してください。
GPS 測位機能について
Spresenseの測位機能とはどのようなものですか?
GPS、GLONASS、BeiDou、GalileoやQZSSといった複数方式の測位衛星を同時に捕捉する MultiGNSS という機能を持っています。GPS単独の測位モジュールよりも捕捉できる衛星が数が多いため、測位精度が高くなります。また、Spresenseの測位モジュールは低消費電力で動作させることができるのも特徴です。
SpresenseのGPS測位機能はどのように使うことができますか?
Spresenseに専用のAPIを設けています。詳しくは、 Spresense ソフトウェアについて を参照してください。
GPS 位置情報が取得できない
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測位を開始してから数分お待ちください
電源立上げ後の初回の測位(コールドスタート)では、衛星の探索を開始してから測位に必要な数の衛星数を捕捉できるまでに時間がかかります。測位環境にも依存しますが、測位が完了するまで、約1~3分程度お待ちください。
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ビルの谷間や屋内など衛星が捕捉しにくい場所で使用していませんか?
ビルの谷間や屋内など、空が見えにくい位置では衛星が捕捉できず、測位を行うことができません。できるだけ見渡しの良い場所で測位をしてください。
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遮光シールを貼っていますか?
遮光シールを所定の場所に貼付していないと太陽光などの強い光が原因で誤動作を起こす可能性があります。 Spresense メインボードおよびHDR カメラボードへの遮光シールの貼付方法 を参照の上、所定の位置に遮光シールを貼付してください。
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オーディオ再生と同時に測位を行っていますか?
オーディオ再生と同時に測位を行っていると、通常よりも測位に時間がかかる場合があります。
Spresenseは、NMEA出力を行うことができますか?
はい、行うことができます。詳細は、
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Spresense Arduino: GPS チュートリアル
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Spresense SDK: NMEA Output
を参照してください。
オーディオ機能について
再生できるオーディオファイルのサンプリングレートと分解能を教えてください
MP3の場合、32kHz/16bit、44.1kHz/16bit、48KHz/16bit
LPCMの場合、32kHz/16 or 24bit、44.1kHz/16bit or 24bit、48KHz/16bit or 24bit、192kHz/16bit or 24bit
を指定することができます。
ハイレゾリューションで録音をすることができますか?
はい、行うことができます。
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Spresense Arduino: Audio チュートリアル
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Spresense SDK: Audio Recorder Functions
を参照してください。
オーディオファイルが再生できない
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エラーコードについて教えてほしい
エラーコードの詳細は、オーディオサブシステムのエラーについて を参照してください。
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サンプルコードはありますか?
Audio チュートリアル を参照してください。
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DSPファイルはインストールされていますか?
オーディオの再生にあたり、DSPファイルのインストールが必要です。 DSP ファイルのインストール を参考に、DSPファイルをインストールしてください。
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AS_ECODE_DSP_LOAD_ERROR のエラーが出ていませんか?
DSPファイルの配置パスが正しく設定されていることを確認してください。
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AS_ATTENTION_SUB_CODE_DSP_VERSION_ERROR のエラーが出ていませんか?
使用しているDSPファイルとアプリケーションのバージョン不一致が発生しています。 DSP ファイルのインストール を参考にDSPファイルの最新版をインストールし、 アプリケーション環境も最新版に更新してください。
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サンプリングレートは正しく設定されていますか?
AS_ECODE_COMMAND_PARAM_SAMPLING_RATE のエラーなど、サンプリングレートの指定を間違えると、正しくオーディオファイルを再生することができません。 MP3の場合、
AS_SAMPLINGRATE_AUTO
を指定することで、ストリーム内のヘッダから自動的にサンプリングレートを取得することができます。 -
AS_ECODE_SIMPLE_FIFO_UNDERFLOW/AS_ATTENTION_SUB_CODE_SIMPLE_FIFO_UNDERFLOW のエラーが出ていませんか?
再生すべきストリームのFIFOへの書き込みが遅れているか、書き込みができていないために発生しています。正しくストリームの書き込みができているかを確認してください。
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AS_ATTENTION_SUB_CODE_STREAM_PARSER_ERROR のエラーが出ていませんか?
MP3ファイルの場合、ID3v2 TAG(特に画像データのような大きなメタデータ)がある場合、デコーダがparseエラーになります。 MP3Tag などのツールで、タグ情報を削除してください。
もし、ID3v2 TAGの問題ではない場合は、再生しようとしているストリームが壊れていませんか?
PCなどほかの機器で再生が可能かをご確認ください。 -
AS_ATTENTION_SUB_CODE_DSP_EXEC_ERROR のエラーが出ていませんか?
再生しようとしているストリームが壊れていませんか?
PCなどほかの機器で再生が可能かをご確認ください。
再生音がおかしい
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再生音声が早送り/スローに聞こえる場合
WAVファイルの再生の場合、サンプリングレートを間違えて設定していると早送りやスロー再生のように聞こえます。正しくサンプリングレートが設定されているか確認してください。
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再生音声がノイズに聞こえる場合
WAVファイルの再生の場合、bit長の指定を間違えているとノイズ音の再生のように聞こえます。正しくビット長が設定されているか確認してください。
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再生音声が途切れる場合
"AS_ATTENTION_SUB_CODE_DSP_EXEC_ERROR" が発生していませんか? 再生しようとしているストリームが壊れていないか、PCなどほかの機器で再生が可能かをご確認ください。
録音できない
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マイクは正しく接続されていますか?
マイクの接続に関する詳細はハードウェアガイドを参照してください。
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DSPファイルはインストールされていますか?
オーディオの録音にあたり、DSPファイルのインストールが必要です。 DSP ファイルのインストール を参考に、DSPファイルをインストールしてください。
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AS_ECODE_DSP_LOAD_ERROR のエラーが出ていませんか?
DSPファイルの配置パスが正しく設定されていることを確認してください。
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AS_ATTENTION_SUB_CODE_DSP_VERSION_ERROR のエラーが出ていませんか?
使用しているDSPファイルとアプリケーションのバージョン不一致が発生しています。 DSP ファイルのインストール を参考にDSPファイルの最新版をインストールし、 アプリケーション環境も最新版に更新してください。
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AS_ECODE_COMMAND_PARAM_SAMPLING_RATE のエラーが出ていませんか?
Recorderの場合、Codecごとに指定できるサンプリングレートに制約があります。 録音機能について を参照してください。
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AS_ECODE_COMMAND_PARAM_BIT_RATE のエラーが出ていませんか?
Codecごとに指定できるビットレートに制約があります。録音機能について を参照してください。
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AS_ECODE_COMMAND_PARAM_BIT_LENGTH のエラーが出ていませんか?
Codecごとに指定できるビット長に制約があります。録音機能について を参照してください。
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AS_ATTENTION_SUB_CODE_SIMPLE_FIFO_OVERFLOW が出ていませんか?。
録音された音声はFIFOバッファへ書き込まれ、アプリケーションはそのFIFOバッファから読み出すという動作を行います。 このFIFOからの読み出しが遅くなり、FIFOに書き込める領域がなくなった場合にこのエラーが発生します。 正しくストリームの読み出しをできているか確認してください。
マルチコアプロセッサについて
マルチコアプロセッサを使ったプログラムを開発できますか?
はい、できます。お使いの環境に合わせて、以下のドキュメントを参照してください。
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Spresense Arduino: MultiCore MP ライブラリ
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Spresense SDK: ASMP Framework
マルチコアプログラムのサンプルはありますか?
はい、あります。お使いの環境に合わせて、以下のドキュメント/サンプルプログラムを参照してください。
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Spresense Arduino: Arduino マルチコア環境
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Spresense SDK: Spresense ASMP programing sample
を参照してください。
Spresense Add-on ボードについて
どのような種類のAdd-onボードがありますか?
センサ、BLE、Wi-Fi等の各種Add-onボードがあります。 Spresense トップページ をご参照ください。
Spresense Add-on ボードはどこで購入できますか?
Spresense トップページ から参照されるリンク先から購入可能です。
Spresense のソースコードについて
Spresenseのソースコードは公開されていますか?
公開されています。詳細については、 リポジトリの構成について を参照してください。
Spresenseのソースコードのライセンスについて教えてください
各種リポジトリ上のNOTICE.txtを参照してください。
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Spresense Arduino Library: NOTICE.txt
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Spresense SDK: NOTICE.txt
Spresenseのソースコードにコントリビューションをするには、どうしたらよいですか?
各種リポジトリ上のコントリビューションガイドラインを参照してください。
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Spresense Arduino Library: CONTRIBUTING.md
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Spresense SDK: CONTRIBUTING.md
Spresense の回路図について
Spresense の回路図は公開されていますか?
公開されています。 ハードウェア設計資料 を参照してください。
Spresense の回路図を利用することはできますか?
Creative Commons License で規定される CC BY-SAライセンスの元で利用できます。
Spresense SoC(CXD5602/CXD5247)について
CXD5602/CXD5247は購入できますか?
一般販売はしておりません。製品化をお考えの場合は、 お問い合わせ を参照の上、ご連絡ください。
CXD5602/CXD5247のデータシートはありますか?
Sony Semiconductor Solutions Corp.の Spresense専用サイト を参照ください。