HDR Camera FPGA Updater v12
はじめに
このマニュアルはHDR Camera FPGA Updater v12 (hdrcam_updater_v12.spk)の使い方を説明するマニュアルです。
以下の手順でFPGAのUpdateを行います。
手順1. hdrcam_updater_v12.spkのダウンロード
手順2. ツールのダウンロード
手順3. 接続ポートの確認
手順4. hdrcam_updater_v12.spkの書き込み
手順5. hdrcam_updater_v12.spkの実行
注意事項
hdrcam_updater_v12.spkを実行中はMainボードの電源を抜いたりMainボードからHDRカメラボードを外したり、また、PCをシャットダウンしたりしないようにしてください。HDRカメラボードの故障の原因となることがあります。
手順1. hdrcam_updater_v12.spkのダウンロード
hdrcam_updater_v12.spkを以下のサイトからダウンロードし、適当なフォルダに保存してください。
手順2. ツールのダウンロード
hdrcam_updater_v12.spkを利用するには、お使いの環境に合わせたflash_writerが必要になります。以下のサイトからダウンロードし、手順1でダウンロードしたhdrcam_updater_v12.spkを保存したフォルダと同じフォルダに保存してください。
Windows:
https://github.com/sonydevworld/spresense/blob/master/sdk/tools/windows/flash_writer.exe
MacOS:
https://github.com/sonydevworld/spresense/blob/master/sdk/tools/macos/flash_writer
Linux:
https://github.com/sonydevworld/spresense/blob/master/sdk/tools/linux/flash_writer
手順3. 接続ポートの確認
Spresenseのセットアップガイド [USBシリアルポートの確認] https://developer.sony.com/spresense/development-guides/sdk_set_up_ja.html#_usb_シリアルポートの確認方法 に記載されている確認方法に従って、お使いの環境に合わせて接続ポートを確認してください。
手順4. hdrcam_updater_v12.spkの書き込み
MainボードにHDRカメラが接続された状態で、お使いのパソコンにUSBでMainボードが接続されていることを確認してください。
パソコンのターミナルを開き、手順1と手順2でダウンロードしたhdrcam_updater_v12.spkとflash_writerのフォルダに移動し、以下のようなコマンドを実行してください。
なお、<確認したUSBシリアルポート名> と記載された箇所は、手順3で確認したシリアルポート名を記載してください。
Windows:
.\flash_writer.exe -c <確認したUSBシリアルポート名> hdrcam_updater_v12.spk
MacOS:
./flash_writer -c <確認したUSBシリアルポート名> hdrcam_updater_v12.spk
Linux:
./flash_writer -c <確認したUSBシリアルポート名> hdrcam_updater_v12.spk
書込み完了すると以下のようなログがターミナルに表示されます。
これで書込みは完了です。
手順5. hdrcam_updater_v12.spkの実行
手順4でhdrcam_updater_v12.spkの書き込みが完了すると、自動的にFPGAの書き込みが開始されます。
実行時の内容はMainボードに付いている4つの緑色のLEDの点灯・点滅のパターンで確認することが出来ます。
LEDは右から順に、0、1、2、3と番号が振られています。
FPGAのUpdaterは以下の処理を逐次行います。
処理1. HDRカメラの接続確認及び既にUpdate済かどうかの確認
処理2. FPGAのFlashの消去処理
処理3. FPGAのFlashへの新たなイメージの書き込み
処理4. 書き込んだイメージの検証
各処理の際のLEDの表示パターンは以下の通りです。
処理1のLED表示: | LED0~LED3の4つのLEDが同時に点滅を繰り返す。 |
処理2のLED表示: | LED0 ⇒ LED1 ⇒ LED2 ⇒ LED3の順に交互にLEDが 点滅し、LED3まで行くとLED0に戻る。 |
処理3のLED表示: | LED0 ⇒ LED1 ⇒ LED2 ⇒ LED3の順にLEDが点灯し ていき、4つのLEDが点灯したらすべてのLEDが消灯し、 それを繰り返す。 |
処理4のLED表示: | LED0とLED1、LED2とLED3が交互に点滅を繰り返す。 |
FPGAの書き込みが無事に完了すると、LED0~LED3が全て点灯した状態となります。
また、エラーが起きた場合、LED0とLED3が点灯しLED1とLED2が消灯した状態となります。
エラーが起きた場合、MainボードとHDRカメラボードの接続を確認して、再度実行してください。