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AI導入のメリット・デメリットとは?人工知能が解決出来ることについて解説!

AIの活用が広がり、さまざまなところで導入されるようになってきました。AIには、具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。この記事では、AIの活用を検討している人に向けて、AIを導入するメリットやデメリットを解説します。社内でAIを活用するための参考として役立ててください。

目次

AI(人工知能)とは何か?

AI(人工知能)とは、人間の知能に基づく作業をソフトウェアで表現したものです。人間に近い作業を機械に任せられるため、さまざまな分野へ導入が進められています。ただし、AIには出来ないことがあるのも事実です。ここでは、AIの概要や活用例を解説します。

AI(人工知能)とは?

AIとは「Artificial Intelligence」の略であり、日本語では「人工知能」とよばれています。自ら学習する能力を備えているため、人間が知能を使って行っていることを代行させられます。なお、AIが学習を進めるうえではビッグデータとよばれる大量のデータも必要です。AIはビッグデータをもとに傾向や法則を学び、人間に近い判断ができるようになります。

AIの活用は広がっており、さまざまな場所で役立てられています。たとえば、Webサイト上のチャットボットが自動で応答できるのは、AIが搭載されているからです。

AI(人工知能)によって出来ること、出来ないこと

AIはたくさんのデータをもとにすることで、適切な判断ができます。たとえば、言語処理、音声認識、画像認識などは高い精度で実現できます。しかし、十分なデータがなければ、優れたAIであっても正しい答えは導き出せません。よって、0から新しいものを生み出したり、独自の創造性をもとにアイディアを出したりする作業は、AIには任せにくいといえます。

身近なAI(人工知能)の活用例

AIは、産業や医療などの分野で幅広く活用されています。ただし、それだけでなく、身近な普段の生活のなかにもAIの技術は取り入れられつつあります。たとえば、スマートフォンやIoT家電などでもAIの技術を活用しているものが多くなりました。画像認識でカメラの機能を向上させたり、音声認識で入力作業の手間を省いたりしています。

AI(人工知能)導入のメリット

AIには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。AIを導入すれば、自社のビジネスのさまざまな課題を解決できる可能性があります。ここでは、AIの導入により得られるメリットを解説します。

生産性の向上

AIを導入すれば、それまで人間が時間をかけて行っていた作業を機械に任せられます。人間が行うよりもスピーディかつ正確に作業をこなせる可能性も高く、ルーティーンワークの効率化によって企業全体の生産性向上にも役立ちます。

医療業界においても、CT画像やMRI画像をもとにした判断をAIに任せれば、診断にかかる時間は大幅に削減できます。学校においても、AIに答案の採点をさせると教師の業務負担の軽減が可能です。

労働力不足の解消

日本は高齢化社会となっており、労働人口も減少しています。この傾向は、今後ますます深刻になる可能性が高いです。労働力が不足し、業務をスムーズに推進できなくなる企業が増える恐れもあります。

しかし、一部の業務をAIに任せて自動化すれば、必要最低限の社員だけで業務の推進が可能です。人が行っている作業をAIに置き換えて無人化する企業は、実際に少しずつ増えています。

人件費の削減

人が担当していた仕事をAIで機械化すると、その分だけ人件費も削減できます。企業が支払うコストのなかでも、人件費は特に大きな割合を占めています。もちろん、AIを導入するにはまとまったコストがかかりますが、長期的に活用していけば十分な費用対効果を見込めるでしょう。

なお、AIの導入は、新しく人材を採用するための採用コストや人材を育てるための教育コストの削減にもつながります。

精度の高いデータ分析や予測

AIは蓄積された膨大なデータをもとにした分析を得意としているため、用意したデータの質が高ければ、高精度の予測を立てることが可能です。

ビジネスにAIを導入するとマーケティングに役立つことから、売上や利益の向上につなげることもできます。客観的な事実をもとに戦略を立てられるため、経営に関わる重要な意思決定の参考としても活用されています。

生活の利便性向上

AIの技術を活用できるのは、ビジネスシーンだけではありません。普段の生活においても、幅広く利用されており、スマートフォンの音声検索や予測変換には、AIが役立てられています。カメラアプリにもAIが搭載されており、場面にあわせてよりきれいな写りになるよう調整できるものもあります。

AIの研究は今後も発展していく可能性が高いため、生活利便性はますます高まっていくでしょう。

安全性の向上

AIを取り入れれば、業務の問題点も改善できます。業務のなかには、働く人にとって負担が大きくなっているものもあるのが現状です。特に、「きつい」「汚い」「危険」の要素をもちあわせた3Kとよばれる過酷な労働環境は問題になっています。3Kに該当する仕事をAIに任せられれば、働く人のリスクを軽減して安全性を向上させるために役立ちます。

コミュニケーションの利便性向上

AIは翻訳機能にも搭載されており、異なる言語を話す相手ともスムーズに会話できます。また、AIを搭載したチャットボットのなかには、テキストだけでなく音声で対話できるものもあります。よって、障害をもつ人とも円滑なコミュニケーションを実現可能です。

人材活用の向上

人間が行っていた作業をAIに任せられるようになれば、それまで割いていた時間で他の仕事に取り組めるようになります。AIは人間に近い作業ができるものの、新しく何かを生み出す作業には向いていません。クリエイティブな発想が必要な業務に人間の労力を費やすようにすれば、人材の力をより有効活用できるようになります。

AI(人工知能)導入のデメリット

AIにはさまざまなメリットがありますが、デメリットといえる部分があるのも事実です。AIを導入するうえでは、デメリットについても把握しておく必要があります。ここでは、AIのデメリットを解説します。

雇用の減少

AIの技術が発展すれば、想像力がなくても対応できる単純な職種の雇用は減少します。人件費がかからなくなる点は企業にとって大きなメリットですが、社会全体でみると雇用の減少は大きな問題です。もちろん、業務のなかにはAIで代替できない部分も多くあるため、そのような職種の採用を強化すれば多くの雇用を新たに生み出せる可能性もあります。

思考のプロセスが不明瞭

人間が業務に取り組んでいれば、何を考えてどのように行動したか把握するのも簡単です。しかし、AIは高度な計算をもとに判断を下していくため、思考のプロセスがみえにくくなります。判断の根拠がブラックボックス化しやすく、問題があっても気づくのが遅れる恐れもあります。

情報漏洩のリスク

AIが利用するデータはネットワーク上で取り扱うため、悪意をもった第三者によるハッキングのリスクも伴っています。内部で情報漏洩が生じるケースあるので、日頃から対策を心がけなければなりません。たとえば、データを暗号処理したり、生データを送らないようにしたりすることも重要です。専門的な知識をもつ担当者を常駐させ、徹底的に管理できるようにしましょう。

責任の所在が不明

AIによる判断の責任を誰がもつかについては、いまのところ法律で定義されていません。そのため、トラブルが起きれば大きなリスクにつながる恐れもあります。基本的には、製造責任者であるプログラマに責任があるとされていますが、AIの学習が進んだ後の判断については利用した人の自己責任となる可能性もあります。

現時点では責任の所在について明確な取り決めがないため、導入時は十分な検討が必要です。事前にAIに関するさまざまな見解を身につけておき、柔軟に対応できるようにしておきましょう。

リスクマネジメントが困難

AIに問題が生じると、AIが関与しているすべての工程に影響が及ぶ可能性があります。AIを幅広く活用しているなら、影響が出る範囲も大きくなります。AIを導入する際はそのような事態もあらかじめ想定しておき、どのような対策をするか決めておくと安心です。

まとめ

人間が行っている作業を代替できることから、AIには生産性の向上や労働力不足の解消などさまざまなメリットがあります。ただし、注意点もあるので、対策を取り入れながら導入することが大切です。

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